愛知県内の各地域では、一部、二部など前年の成績によってクラス分けがされている。
愛知県、知多地区のジュニア年代は、自分の学年の成績によって4年時のリーグ結果で翌年以降のリーグが振り分けられていきます。
その後、5年時の成績によって入れ替えや降格、昇格もありながら県リーグや6年のリーグ編成に移行していく。
県リーグも5年の結果によって上位3チームが上がっていく。
今では当たり前なのだが、このシステムを県内最初に行ったのが知多地区なんです。
チーム数が少ないからやり易かったのもありますが、モデルケースとなっていきました。
その当時、競技委員長であった東光FCの鈴木さんとそれらしい話を技術委員長の立場であった私とグランドで井戸端会議のように話していたのが始まりでそれが現実となりました。
組織的に色々考えて仕組みを作ってくれた鈴木さんは凄いことしてくれました。本当に感謝です。
開始元年の監督会議では当初は、下位になるチームからは「俺たちは一部のチームとやれないのか?」とか意見もありましたが、10-0とかの試合は選手のためになるのか?
色々な立場で意見が飛んでいたのを覚えてます。
私の記憶では、最終戦で得失点差となり15-0だと優勝。とかそんな試合はいるのか?
相手はやる気ない?やられっぱなし?得点して「ボール持ってこい」って言っている。
気持ちが冷める状態を続けていく。こういうボールを持ってくるやり方はその当時から私は否定的でしたね。
このレベル分けのやり方が少し浸透して、各地区も知多がやってるから、この地区でもやってみよう。という感じで広がっていきました。今では当たり前になっていますけどね。
その当時からジュニアユースの前年度の成績で来期を戦うやり方というのは、ジュニアではやりたくはなかった。
シードなども今では当たり前ですが拮抗したゲームの方が上位、下位関わらずモチベーションも高くなります。
そのなかで競いながらそのレベルに応じて競技力も高まり技術的なことも含めて上がっていく。
トーナメントなども、振り分けられて行くので地区での潰しあいもなくなって実力あるチームが県大会に地区の代表として上がっていくことができます。
他の地区では、フリー抽選の所もあったりして、それはそれで地区のやり方なので・・・。
ジュニアの県リーグも全日は県大会のシードがあるため県リーグになった時点で全日は県大会から出られます。
フジパンもMUFGも代表決定戦では県リーグのチームは振り分けるので潰しあうことはない。
自分達の学年の力によって次の学年もリーグ振り分けられて行くのはいいことです。
ジュニアユースは前年度の学年の成績でリーグの位置がある。
今回のVOICEのように、立ち上げは四部スタートとなり、上げていくことの大変さを痛感しながら歴史を作っていきます。
ジュニアユースは、チームとしての総合力が試されるもので、今年は強いけど来年は弱い。とかあったら昇格してもすぐに降格する。
コンスタントにそこそこの選手を確保することやジュニアの選手を持ち上げていくことをしなくてはいけなくなる。
マネージメントをチームとして成功した所が上位にいる。というのが現状。
東海リーグのチームやトップリーグでやりたい。という選手はそこのグループにいるチームに加入していくためにセレクションを受ける。
いい選手が入ってきたらいい成績も修められる。という構図が出来上がってくるのは当たり前のこと。
上位のリーグに居ることがブランドにもなったり、ステイタスになることは間違いない。そこは、チームとして努力した結果でもある。
サッカーの質も指導力もあるなら、すぐに上にいけることも間違いない。
VOICEもそれを狙って頑張って育成している。
しかし、下のリーグでも新規の強豪チームなどもゴロゴロいるからすんなりと昇格することも大変です。
東京などは、3種のやり方をジュニアで採用している。
だから、ジュニアの段階で上位チームに人気があって人が集まる傾向なのだということを聞いた。
強いチームでやりたい。試したい。というのは、どのカテゴリーでもあること。
我々は勝つことも大切だが、やるべきことをやらせていきながら結果も伴うように努力させたい。
リーグ文化が定着してきたけど、先駆者の方々の努力は忘れてはいけない。
時代にあったやり方にこれからも変化していくのだが、取り残されないように日々努力していきます。